ACTIVITY EXAMPLE
教育庁の取組みに対する支援
(基金活用事例)

小中学校における日本語指導推進事業 (基金活用額:755万円)

令和2年度

「小中学校における日本語指導推進事業」では、日本語指導スーパーバイザーによる「特別の教育課程」による日本語指導の推進、外国人児童生徒支援員による児童生徒支援、日本語指導支援員による夜間中学の外国籍生徒への学習支援の3つに取り組んでいます。
「特別の教育課程」による日本語指導は、日本語指導が必要な児童生徒を、在籍学級以外の教室で個別に日本語の学習を進めるものです。校長OBである、4人の日本語指導スーパーバイザーが府内の小中学校を訪問し、学校の受入体制づくりのアドバイスや個別の指導計画作成の支援、個に応じた適切な教材の提供など日本語指導のノウハウを伝え、「特別の教育課程」がより効果的に実施できるよう支援してきました。その結果、本事業が実施された令和元年度当初の大阪府域(中核市除く)の「特別の教育課程」による日本語指導実施率は78.9%でしたが、令和2年度終わりの実施率は96.1%に向上しました。
外国人児童生徒支援員は、府域に16人配置し、日本語指導が必要な児童生徒の学習面や生活面のサポートをしています。令和2年度は、当該児童生徒への相談対応が約 4,000 件、保護者への相談が約 180 件であり、コロナ禍において情報が届きにくい当該児童生徒・保護者から感謝されています。
日本語指導支援員は、外国籍生徒が多く通う夜間中学(府域6校)に1人ずつ配置し、日本語の支援が必要な生徒の個別指導や、授業の中で教員の補助者として生徒の支援を行いました。これにより、夜間中学の生徒は、初歩的な日本語を身に付け、授業でのやりとりや各教科の授業内容の理解が深まりました。