「小中学校における日本語指導推進事業」では、オンラインを活用した日本語指導の実施、外国人児童生徒支援員による児童生徒支援、日本語指導支援員による夜間中学の外国籍生徒への学習支援の3つに取り組んでいます。
オンラインを活用した日本語指導は、1人1台端末を活用し、少数散在している学校に在籍する日本語指導が十分に受けられていない児童生徒と、日本語指導員(4人)をオンラインでつなぎ日本語指導を行うものです。その結果、日本語能力のステージが1以上向上した割合は、94.9%となりました。また、母語を交えて他校の児童生徒と話をすることで、安心して学習する環境をつくることができました。
外国人児童生徒支援員は、府域に7人配置し、日本語指導が必要な児童生徒の学習面や生活面のサポートをしています。令和5年度は、当該児童生徒への相談対応が約7400件、保護者への相談が約180件であり、情報が届きにくい当該児童生徒・保護者から感謝されています。
日本語指導支援員は、外国籍生徒が多く通う夜間中学(府域6校)に1人ずつ配置し、日本語の支援が必要な生徒の個別指導や、授業の中で教員の補助者として生徒の支援を行いました。これにより、夜間中学の生徒は、初歩的な日本語を身に付け、授業でのやりとりや授業内容の理解が深まりました。